クラミジア治療薬の「クラビット」

クラビットは、国内に100万人以上の感染患者がいるとされるクラミジアの治療に用いられ、ニューキノロン系の抗生物質レボフロキサシンを主成分とする合成抗菌薬です。
クラビットは、細胞壁の薄いグラム陰性菌だけで無く細胞壁の厚いグラム陽性菌にも有効とされています。
II型トポイソメラーゼのDNAジャイレースとIV型トポイソメラーゼの2種類のDNAトポイソメラーゼを阻害する医薬効果で殺菌作用を発揮します。
クラビットの1つ目の医薬効果は、2重鎖のデオキボリ核酸を切断して捻れを解消する事でデオキボリ核酸の複製と修復を促進する酵素のDNAジャイレースの働きを選択的に阻害し、人体に悪影響を及ぼす事無く殺菌作用を発揮します。

クラビットの2つ目の医薬効果は、2重鎖の立体構造故に絡みついてしまうデオキボリ核酸を切断及び接合する事で、正常な状態に戻す役割を担っているIV型トポイソメラーゼの働きを阻害します。
これにより複製されたデオキボリ核酸の正常な分配と修復を阻害し菌の増殖を抑制すると共に殺菌作用を発揮する医薬効果です。

クラビットの服用方法は、主成分のレボフロキサシン換算で100mgを1日2回~3回程度適応症と症状に合わせて服用します。
稀に発疹や下痢などの軽症の副作用を発症する事がある一方で、皮膚の弱い服用者や長期服用者には日光を受けた箇所に発赤や水ぶくれなどの症状が発現する光線過敏症を発症する事があります。
クラビットは、医薬効果の高い医薬品なので、体質や年齢によっては肝機能障害や腎機能障害、アナフィラキシーショックなどの重篤な副作用を発症する事もあるので注意する必要があります。
クラビットは、痙攣を引き起こすリスクがある事からフェニル酢酸系及びプロピオン酸系非ステロイド性消炎鎮痛剤や医薬効果を減退させるアルミニウム及びマグネシウム含有の制酸剤に加え、医薬効果を増強するリスクのあるクマリン系抗凝固剤ワルファリンが併用禁忌とされています。

クラビットの併用禁忌と注意点

併用禁忌とされているものは、フェニル酢酸系およびプロピオン系非ステロイド性消炎鎮痛剤やステロイド性消炎鎮痛剤、クマリン系抗凝固剤ワルファリンとされていますが、他にも併用する上で注意が必要なものがあります。
ブルフェン錠といった処方される薬からロキソニンやマグミットといった市販でも販売されている薬も併用には注意が必要です。
特にマグネシウム分を含んだ胃腸薬を同時に飲むと薬の効果が落ちてしまう恐れがあります。
市販されている薬だから大丈夫と思わずに薬剤師に相談してから服用してください。
また、抗結核薬などは不正脈を起こしやすくこれらの薬と併用する場合には、定期的な心電図検査を行い不整脈が起きていないかチェックしましょう。

クラビットを服薬する上で注意が必要なのは、てんかんといったけいれんを伴う病気や重い心臓病のある人の場合、病状が悪化することも見られているため服薬には十分注意する必要があります。
他にも、腎臓病のある人や高齢者の場合には副作用が出やすいため、内服量や服用方法は必ず守り少しでも違和感を生じたときには医師に相談しましょう。
症状や製剤によって飲み方に違いがあるため、間違えないようにしてください。
精神変調や意識障害が副作用として現れたという報告もあります。
車の運転や機械の操作、高所での作業を行う場合には無理をしないことが大切です。

また、クラビットはクラミジアの治療目的の他にもマイコプラズマや肺炎クラミジにも効果を発揮します。
膀胱炎や急性気管支炎、肺炎やリンパ管炎にも使われています。
妊娠中クラビットの服用は控えた方が良いため、マイコプラズマ等診断されたときには必ず医師に妊娠していることを伝えましょう。